グローバル・ピース・コンサート in OSAKA ’13 〔報告〕
今年は、京都市交響楽団のメンバーによる金管アンサンブルのファンファーレで幕を開けました。トランペットの早坂宏明さんの進行で、ジャイルズ・ファーナビーの「空想・おもちゃ・夢」から6曲、続いて会場もよく知る曲を2曲、最後には「ふるさと」を会場の皆さんが歌い演奏と一体となるとてもステキな金管の演奏を聴かせてくれました。
続いて、3年連続の出演となったJCDAユース合唱団は、昨年末に開催した合宿で取り組んだ「Agnus Dei ─空海・真言・絶唱」静かに力強い歌声を会場に響かせました。会場には作曲者である千原英喜さんも駆けつけステージ上で「をAgnus Deiとお経という歴史も文脈も全く違うものを人同士の争いのない世界にという願いを込めて作曲された」と司会の日下部さんとのトークで話されていたのがとても印象的でした。第2部は、ピアノの西本梨江さんとチェロの山岸孝教さんによるソロと2重奏の演奏で始まりました。そして、絵本コンサート「ゴンダールのやさしい光」。
このお話は、アフリカ・エチオピアで食料配布ボランティアに参加した青年のエピソードを絵本化されたもので、この本を読んで感銘したピアノの西本さんが現状を伝えるために何か力になりたいと言うところからはじめられたそうです。
ステージには200インチの大スクリーンに絵本を投影しながら、朗読を中村恭子さん、ピアノの西本さん、チェロの山岸さんが音楽を添えて物語が進んでいきました。
今年は、来場者が伸び悩み例年になくさびしい客席になったのが大変残念でした。
しかし、このコンサートを大切に思い毎年暑い中も足を運んで下さる方も多くおられるだけに、もっとこのコンサートが広げるためにどうすべきか…これからの課題だと思います。
(MUJかんさい112号より)